年齢とともに増える誤嚥の心配を早めに見つけるコツ🌿

なぜ誤嚥性肺炎が増えてしまうのか

70代を過ぎる頃から、飲み込む力が少しずつ弱くなることは珍しくありません。食べ物や飲み物が気管に入りやすくなると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。実際にご自宅で生活されている方の中にも、「むせることが増えた」「食事のペースが遅くなった」といった変化が見られることがあります。
訪問の場では、ご本人の体調や環境により毎回の様子が少しずつ違うため、その日の小さな変化を見逃さないことが大切です🍵

専門職がいない中でどう向き合うか

訪問看護の現場には、必ずしも言語聴覚士がいるとは限りません。看護師やリハビリスタッフだけで嚥下の状態を判断するのは、限られた時間の中では簡単ではありません。
それでも、安全に食事をしていただくためには、日々の観察がとても役立ちます。たとえば「いつもよりむせる頻度が増えた」「口の中に食べ物が残りやすい」「食後に声がガラガラする」などのサインは、早めに気づけるポイントになります✨

ご家族と一緒に進める見守りが大きな力に

訪問看護は週に数回の短い時間ですが、ご家族は毎日の食事の様子をそばで見守る大切なパートナーです。ご家族が気づいたことを共有していただくことで、より安全に食事ができる方法を一緒に考えることができます。
「食べるスピードがゆっくりになった」「以前より飲み込みにくそう」「食後に咳が続く」など、ちょっとした変化も遠慮なく教えていただけると、とても助かります🌼

日々の小さな変化を見逃さないために

ご家族が実践しやすいチェックのポイントをまとめると、

  • 食べている最中にむせる回数
  • 食後の咳の有無
  • 体温の変化(微熱の継続など)
  • 食事量の変化
  • 水分が飲みにくそうかどうか
    こうした観察は、専門的な道具がなくても気づける大切な情報です。毎回でなくても、気づいたときにメモしていただくと、次回訪問時のケアにしっかり生かせます📘

一緒に安全な食事時間を作っていくために

誤嚥性肺炎を完全に防ぐことは難しいですが、ご家族とスタッフが協力して小さな変化を積み重ねていくことで、リスクを減らすことはできます。本人らしい食事時間を守るために、無理のない範囲で一緒に取り組んでいきましょう🍚


ご家族とチームで考える誤嚥予防 日常の中で気づく嚥下のサイン