2025年1月12日
70代を過ぎる頃から、飲み込む力が少しずつ弱くなることは珍しくありません。食べ物や飲み物が気管に入りやすくなると、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。実際にご自宅で生活されている方の中にも、「むせることが増えた」「食事のペースが遅くなった」といった変化が見られることがあります。
訪問の場では、ご本人の体調や環境により毎回の様子が少しずつ違うため、その日の小さな変化を見逃さないことが大切です🍵
訪問看護の現場には、必ずしも言語聴覚士がいるとは限りません。看護師やリハビリスタッフだけで嚥下の状態を判断するのは、限られた時間の中では簡単ではありません。
それでも、安全に食事をしていただくためには、日々の観察がとても役立ちます。たとえば「いつもよりむせる頻度が増えた」「口の中に食べ物が残りやすい」「食後に声がガラガラする」などのサインは、早めに気づけるポイントになります✨
訪問看護は週に数回の短い時間ですが、ご家族は毎日の食事の様子をそばで見守る大切なパートナーです。ご家族が気づいたことを共有していただくことで、より安全に食事ができる方法を一緒に考えることができます。
「食べるスピードがゆっくりになった」「以前より飲み込みにくそう」「食後に咳が続く」など、ちょっとした変化も遠慮なく教えていただけると、とても助かります🌼
ご家族が実践しやすいチェックのポイントをまとめると、
誤嚥性肺炎を完全に防ぐことは難しいですが、ご家族とスタッフが協力して小さな変化を積み重ねていくことで、リスクを減らすことはできます。本人らしい食事時間を守るために、無理のない範囲で一緒に取り組んでいきましょう🍚